右一つ丁子巴 - みぎひとつちょうじどもえ

右一つ丁子巴について

右一つ丁子巴

丁子はシソ科の輸入植物。高価な珍重物であり七宝のひとつ。古くから日本でも知られ、正倉院御物の中にもある。中世の貴族は蕾を干して香料に、また薬としても役立てたことで、家紋としても人気になった。

巴は水が渦を巻いている形で、いわゆる渦巻き。神社に多用。火災予防のお呪いとしても用いられる。武士の弓手に巻く皮具、また古代の宝器であった勾玉が巴形ということで家紋として広がった。

赤松、土肥、沼田、杉原、長尾、小早川などの豪族が使用。大名家では有馬、岡部、土方、板倉、林、沖縄の尚氏も巴紋を使用している。

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直原系
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